本記事では、DV・虐待の被害者へのシェルター運営や、虐待を経験した子どもの居場所支援、食支援、啓発活動など、包括的支援を提供している特定非営利活動法人DV対策センター様にV-expoでの交流会についてお話を聞きました。
当団体を利用している子どもの中でも、特に虐待を経験した子どもは、避難後に過去の虐待のトラウマによって対人恐怖症になってしまうことが多く、数年間も引きこもりの状態にある子もいます。また、避難の都合で遠方への引っ越しを余儀なくされた子どもや、感染症などで長期間外出が困難な子どもなど、様々な形で孤立のリスクにさらされているお子さんが多くいます。こうした背景を持つ子ども達に対して、メタバースを通じた遠隔のコミュニティを提供することで、彼ら彼女らの孤立を防ぎ、居場所の子どもやスタッフと交流する機会を提供することが出来ました。
メタバース体験会は様々な形式で行い、「メタバース英語教室」「メタバース節分イベント」「メタバースエンパワメント~夢を叶えるには?~」など多くのイベントを開催し、延べ100名近くの方々に利用いただきました。
手軽に開催が出来て、イベントの広報も積極的に行った結果、DV・虐待から避難中のお子さんや貧困世帯のお子さん、保護者様、外部団体の方など、メタバースを通じて多くの方々が、ラフェリーチェに繋がってくれました。
V-expoを利用した約2ヶ月の間に、8名の虐待や親との別れを体験した子ども達が、当団体の支援に繋がってくれました。
ヤングケアラーや新たな虐待、貧困、障害や持病の悪化など様々なリスクを抱える子ども達とメタバースによって繋がれたことは、社会からの孤立を防ぎ健やかな成長に寄与することとなり、大きな成果となりました。
多くのお子さんから、楽しかった!今後も続けたい!との感想をいただきました。
中には、人と関わる勇気をもらった、何かあったら、メタバースの中で相談してみたい、との感想を書いてくれた子もいました。特にメタバース内での英語教室が人気で、みんなと集まって学ぶことが楽しいと思うようになったとの声をいただきました。
保護者からも、メタバースを利用した支援の今後の可能性について期待する声が多く寄せられました。
・貧困世帯のスマホや限られたスペックや通信料などでも手軽に入れる
・日本全国の団体と横連携できるように、手軽に試してもらえる
・エンパワメント講座やセミナー等、当団体の強みが活かせる
そんなメタバースを探しておりました。
なにより、手軽さが一番の魅力です。アプリのインストールがいらずスマホでできるというメリットは非常に高いと思います。貧困世帯が多くパソコンを持っていない母子家庭やDV・虐待等での避難家庭でも利用することが出来ることがとてもありがたかったです。
メタバース空間を通じて、当団体の体系化したパワポのセミナーを企業研修などとしても 活用していきたいと思います。 また、メタバース英語教室の教材を独自で作成し、引きこもりのお子さんや全国の子ども支援団体などと一緒に、教育の場を広げていく活動にも利用できると思います。
メタバース体験会を通じたアンケートでは、8割のお子さんから「居心地のよい居場所だった」との回答を得ることが出来ました。
また、その他多くのお子さんから「悩みを相談できる場所になった」、「人と関わる勇気をもらった」などの評価を頂きました。 自分のアバターをお気に入りの画像に変えたり、リアクションなども楽しんでもらえて、 子ども達が機能をどんどん探して主体的に楽しんでくれました。
また、節分の際には、顔を鬼の顔に変えて、鬼ごっこをしました。子ども達には、とても人気で、メタバース内で新たな遊びを探すこともできて楽しめました。
「メタバースで英語教室をするという新しい取り組み方が新鮮で、ラフェリーチェに来られない人も参加できるので参加者の幅が広がるなと思った。」
「メタバースと英語の問題がたのしかった、みんなで集まれて寂しくないと感じた。」
「今までオンラインでのコミュニケーションについては苦手意識があり積極的に活用することは避けていましたが、子どもの居場所としての可能性を感じました。」
「メタバースは子どもの方がすんなり出来そうなので私が子どもに教えて貰ったりして親子でも楽しめると思いました。クイズなどもあって、見ていても楽しかったです。」
「学習障害などを持っていても、気軽に参加できるコミュニティを作って頂いて、本当にありがたいです。」
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