本記事では、V-expoで国際交流会を開催されました堺・アセアン交流促進委員会様にお話を伺いました。
従来の会議アプリとは違い、メタバースならではの活気ある交流が実現できたと感じています。閉鎖的な空間ではなく、アバター同士で自由に動き回れる環境が学生同士の交流を促進しました。一方で、一部の学生が音声やシステムトラブルを経験したため、その点については今後の課題だと感じています。
長年交流のあるアセアン諸国の大学と堺市内の若年層との交流の場を継続的に実施することで、国際感覚の醸成の一助になれれば、というのが目的です。コロナ禍を経て交流のあり方を見直し、経済的な理由で留学は難しい状況でも、対面より多くの人が参加しやすいオンライン形式を選びました。
従来のオンライン会議ツールでの交流も行うことはありましたが、「発表」形式になりがちだったため、メタバースを利用することで複数人での「対話」がしやすいと感じ、比較的通信環境などが整いやすい大学生同士の交流にメタバースを採用しました。
小・中・高校生(学校での通信環境)を考えるとオンライン会議ツールを使った1画面で複数人が同時にカメラに映る、話し手は一人ずつといった形式が多いのですが、メタバースを利用した場合、複数人で活発なやり取りができることが大きな利点だと思いました。ただし、(端末のスペックや通信環境を考え) 個人所有のPCで自宅からの参加が可能であることです。
従来のオンライン交流のような堅苦しくなりがちな交流ではなく、ゲーム感覚で楽しめる雰囲気を伝えるために、デジタルちらしで関係大学のホームページに掲載していただきました。アセアン諸国の大学には、学校の授業の一環で利用してもらうこと、日本側には、サークル・部活といった団体へ声掛けをして参加を促しました。
冒頭では、各学校を代表する学生3名が自己紹介と学校紹介を含む発表を行いました(1人あたり約5分)。その後、小グループ(4〜5人)で自由に会話を楽しむ時間を設け、一定時間経過後にグループをシャッフルして交流の幅を広げました。ただ、少し時間が足りなかったと感じています。
インドネシアから10名、日本から4名の学生が参加しました。
当日の様子
・「アバターがかわいくて楽しく会話ができた」
・「相手の声が聞こえづらいことがあった」
・「インドネシアの学生と交流する機会が少ないので、今回のような機会が持てて良かった」
・「メタバースの操作に慣れていない部分で少し戸惑った」
・「みんなと話せたのがとても楽しかった」
・「時間が短く感じた」
・「次回があればまた参加したい」
全体として、学生たちはメタバースを活用した国際交流を楽しい体験として受け止めていました。一方で、音声トラブルや操作面の不慣れによる課題もあるため、次回の開催時にはこれらの改善に取り組むことで、さらに充実した交流の場を提供できるのではと感じています。
・VRデバイスが不要な3Dメタバースであること。
・スマホからも利用できる軽量プラットフォームであること。
アセアン諸国の学生の中には個人のPCを持っていない人も多く、スマホで参加できることが重要でした。しかし、通信環境などの課題もあり、一部の国や学校からは申し込みがあったものの、今回は最終的に参加には至りませんでした。
海外の複数の大学や団体を巻き込んだイベントを企画したいと考えています。
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