自治体のメタバース婚活とは?全国事例・導入メリット・実施ポイントを解説

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日本の多くの地方自治体は、深刻な人口減少という課題に直面しています。若者の都市部への流出や未婚率の上昇により、地域コミュニティの活力が急速に失われつつある中、効果的な結婚支援策は人口維持・増加のための最重要施策のひとつとして位置づけられています。
しかし、従来の婚活イベントには、参加者のプライバシーへの不安、地理的な制約、女性参加者の獲得難など、長年解消されてこなかった課題が山積しています。
そこで今、全国の自治体で急速に広がっているのがメタバース婚活(オンライン婚活)です。
バーチャル空間上でアバターを介して出会いを楽しむこの新しい婚活スタイルは、従来の対面型婚活が持つ課題を一気に解消しながら、高いマッチング率という実績を全国各地で上げ始めています。
本記事では、メタバース婚活・オンライン婚活が地方自治体の人口減少対策として持つ可能性と、全国で実際に生まれている成果について詳しく解説します。
先進自治体の最新事例や具体的な実施のポイントも紹介していますので、婚活支援事業の担当者様や地域振興に携わる方々の参考になれば幸いです。
メタバース婚活とは?
メタバース婚活とは、インターネット上に構築された3D仮想空間(メタバース)を舞台に、参加者がアバター(自分の分身となるキャラクター)を操作しながら出会いを楽しむ婚活スタイルです。オンライン婚活の一形態として位置づけられ、自宅のパソコンやスマートフォンから参加できる点が最大の特徴です。
従来のオンライン婚活がビデオ通話やチャット中心であるのに対し、メタバース婚活では仮想空間の中を自由に歩き回ったり、クイズやゲームを通じて交流したりと、より没入感のある体験が可能です。顔出し不要でアバターを介するため、初対面の緊張感が和らぎやすく、内面重視のコミュニケーションが生まれやすいという特性があります。
メタバース婚活は少子化・人口減少対策として有効な手段として注目され、全国の自治体での導入が急速に進んでいます。2022年ごろから自治体での活用が始まり、2024〜2025年にかけて導入実績が飛躍的に拡大しています。
自治体が婚活支援にメタバースを活用する背景
近年、日本の地方では人口減少が加速しています。総務省の調査によれば、多くの自治体が2040年までに「消滅可能性都市」となるリスクを抱えており、これは決して遠い未来の話ではありません。
若者の都市部への流出は止まらず、地元に残る適齢期の男女の絶対数が不足することで、結婚の機会そのものが構造的に失われていく悪循環が生じています。
こうした状況を打開するため、多くの自治体が婚活支援に力を入れています。
しかし、現場では「イベントを開催しても参加者が集まらない」「特に女性の参加率が低い」「リピーターがなかなか増えない」という声が絶えません。
地域の活力を取り戻すために、今こそ婚活支援のアプローチそのものを見直す必要があります。
そのカギを握るのが、メタバース婚活・オンライン婚活という新しい手段です。
従来の婚活イベントが抱える課題
現在の対面型婚活イベントには、いくつかの構造的な課題があります。
匿名性の欠如
地元でのイベントでは、知人や職場の同僚に婚活中であることを知られてしまう不安が大きなハードルとなります。特に人口規模の小さな地域ほど、「顔を知られている」プレッシャーが強く、参加をためらう人が多くいます。
女性参加率の低さ
安全面や「品定めされるような居心地の悪さ」を感じる声も多く、女性の参加が伸び悩む傾向があります。男女比のバランスが崩れることで、参加者全体の満足度にも影響が出ます。
参加者数の絶対的な不足
地方では適齢期の人口自体が少なく、十分な参加者数を安定的に確保することが困難です。開催を重ねるにつれ「同じ顔ぶれ」になりがちで、新鮮な出会いを演出しづらくなります。
移動の負担
会場への交通手段が限られる地方では、遠方からの参加者を集めることが難しく、都市部に住む潜在的なUターン・Iターン候補者へのリーチが特に課題となっています。
これらの課題はすべて、オンライン婚活・メタバース婚活によって解消できる可能性があります。
メタバース婚活・オンライン婚活のメリット
メタバース婚活・オンライン婚活は、従来型の課題を一気に解消する可能性を秘めた新しいアプローチです。
参加者にとってのメリット
ハードルの低さとアクセスしやすさ
自宅のパソコンやスマートフォンからオンラインで参加できるため、移動の負担がゼロです。仕事終わりや休日の隙間時間にも参加しやすく、忙しい社会人でも気軽に足を踏み入れることができます。地理的な制約もないため、地方在住者が都市部の参加者と出会う機会も生まれます。
アバターがもたらす心理的安全性
メタバース婚活最大の特徴が、アバターを通じたコミュニケーションです。顔出し不要で参加できるため、「知人に見られたくない」という不安が解消されます。アバターというワンクッションが緊張感をほぐし、初対面でも自然な会話が生まれやすい雰囲気を作り出します。実際の参加者からも「リアルよりも話しやすかった」という声が多く寄せられています。
段階的な自己開示が可能
相性が良いと感じた相手にだけ、少しずつ自分の情報を開示していける点も大きなメリットです。いきなり顔や名前をさらけ出すリアル婚活と異なり、自分のペースで関係を深めていけるため、特に内向的な方にとって参加しやすいオンライン婚活の場となります。
エンタメ性の高い体験
○×クイズやミッション型の交流プログラムなど、ゲーム要素を取り入れたコンテンツ設計が可能です。単なる「お見合い」ではなく、イベント自体を楽しめる体験として設計できることで、参加者の満足度向上につながります。これはオンライン婚活の中でも、メタバース婚活ならではの強みといえます。
自治体にとってのメリット
広域からの参加者獲得
オンライン婚活・メタバース婚活は全国どこからでもアクセス可能です。地元在住者だけでなく、地域に縁がある都市部在住者や、Uターン・Iターンを検討している層にも訴求でき、新たな定住人口の獲得につながる接点を作れます。
移住促進・地域PRの機会
メタバース空間内で地域の観光スポットや特産品を紹介し、参加者に地域の魅力を体感してもらうことができます。オンライン婚活をきっかけに地域への関心が高まり、「この地域に住んでみたい」という気持ちの醸成につながるケースも出てきています。
データ活用と効果測定
デジタルイベントであるため、参加者数・マッチング率・満足度アンケートなどのデータを精緻に取得できます。次回の改善に活かせるフィードバックを蓄積しやすく、PDCAサイクルを回しながら質を高めていけるのも、オンライン婚活ならではの強みです。
自治体によるメタバース婚活の導入事例
全国各地の自治体がメタバース婚活・オンライン婚活に取り組み、着実に成果を上げています。ここでは、実際に開催された最新事例を紹介します。
鹿児島県志布志市 ─ マッチング率50%を達成

志布志市移住・交流支援センター「Esplanade」が主催し、対面婚活への心理的ハードルを下げることを目的に、メタバース婚活を初開催しました。男性4名・女性4名の計8名が参加し、2組のカップルが成立(成立率50%)という結果を残しました。イベントはアイスブレイクとなる○×クイズからスタートし、8分×4回の1対1トーク、フリータイムと段階的に交流が深まる構成で進行。
注目すべきは、今回のオンライン婚活イベントに県外からの参加者があった点です。今後は、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド型婚活イベントの開催も検討されており、「メタバース婚活をリアル婚活への導入ステップとして活用する」という新しいモデルが生まれつつあります。
大分県豊後大野市 ─ 県内初のメタバース婚活で3組成立

大分県内の自治体として初めてメタバース婚活に挑戦。従来のリアル婚活では「女性参加者が少ない」という課題を抱えており、オンライン婚活で参加のハードルを下げることを目的に実施されました。
男性8名・女性8名の計16名が参加し、3組のカップルが成立。メタバースならではの景色・クイズ・ユニークな演出が好評で、「特に若い方にとっては、違和感なく自然に参加できる」という手応えも得られました。
デジタルネイティブ世代へのオンライン婚活アプローチとしての有効性が確認された事例です。
長崎県雲仙市 ─ 「新たな出会いの形」として高評価

長崎県雲仙市と株式会社日本旅行が連携して開催したメタバース婚活イベント。旅行会社のノウハウと自治体の地域資源を組み合わせた新しいオンライン婚活モデルとして注目を集めました。地域の観光資源をオンライン婚活コンテンツに落とし込むという点でも参考になる取り組みです。
山梨県北杜市 ─ 7割超のマッチング率を実現
自治体メタバース婚活の先駆けとして知られるのが、山梨県北杜市です。
2022年12月に隣接する長野県富士見町・原村との3市町村共同でオンライン婚活を初開催し、以来毎年複数回のペースでイベントを継続しています。
初回では男女計23人が参加し、8組16人が翌週のアバターデートに進み、うち7組が現実世界でのデートにまで発展。その後もマッチング率はそれぞれ7〜8割に達しています。
一般的な対面型婚活イベントと比較しても、高い成果として注目されています。担当者は「顔が見えないオンライン婚活では内面にフォーカスが当たるため、見た目で相手を除外することなくマッチングにつながりやすい」と語っています。
また、従来は30〜40代中心だった参加者層が、メタバース婚活で20代から40代まで均等になり、若い世代の取り込みにも成功しています。
千葉県「ちばメタ婚」 ─ 県規模でのオンライン婚活支援モデル事業
千葉県では少子化対策モデル事業として「ちばメタ婚〜メタバースで縁結び〜」を2024年9月から複数回にわたって開催。対象は千葉県内在住または在勤の20〜30代の独身男女で、県規模のメタバース婚活として注目を集めています。
第2回のオンライン婚活イベントではマッチング率が73.7%となり、多くのカップルが誕生しました。
参加者からは「メタバース空間でリラックスして参加でき、リアルでもお会いできた」「出かけなくていいので参加しやすい」といった声が寄せられています。
事静岡県「MetaverseSHIZUOKA」 ─ 県の広域メタバース基盤をオンライン婚活に活用
静岡県が運営する「MetaverseSHIZUOKA」と結婚支援サービス「しずおかマリッジ」が連携し、2024年11月にオンライン婚活イベントが開催されました。タウンミーティングや意見交換会など多目的に活用されている県のメタバース基盤を婚活にも応用した先進的な事例です。アバター同士ということで初対面でも会話が弾み、新たな出会いのきっかけとなりました。
参考:メタバース婚活協会の全国実績データ
一般社団法人メタバース婚活協会(Mitsu-VA)は、自治体向けのメタバース婚活・オンライン婚活の企画・運営支援を専門に手がける団体です。2024年8月時点で全国26自治体と20回の開催実績があり、累計約363名が参加。
2022年6月〜2024年3月の集計では、参加した293人のうち8割にあたる116組232人のマッチングに成功し、アバターデートを経て7割がリアルデートに進んだというデータが公表されています。
メタバース婚活・オンライン婚活全体の有効性を示すデータとして広く引用されています。
メタバース婚活を成功させる3つのポイント
事例から見えてきた成功パターンをもとに、メタバース婚活・オンライン婚活を効果的に運営するための3つの柱を整理します。
1. 地域の魅力を活かしたコンテンツ設計
メタバース空間は単なるオンライン会議室ではありません。地域の観光名所や景観を空間デザインに取り入れたり、地元の特産品にちなんだクイズを盛り込んだりすることで、オンライン婚活と地域PRを同時に実現できます。体験型のプログラム設計により、参加者が「その地域ならではの体験」を通じて自然な会話を楽しめる場を作ることが重要です。また、季節やテーマに合わせたイベント設計で継続的な開催を実現し、リピーターを育てていく視点も欠かせません。
2. 長期的視点での継続と評価
1回のオンライン婚活・メタバース婚活イベントで成果を求めるのではなく、中期的な計画のもとで継続的に取り組むことが大切です。「参加→満足→リピート→ファン化→移住検討」という段階的な流れを意識した設計を心がけましょう。効果測定においては、カップル成立数だけでなく、参加者の地域への関心度、特産品の購入、観光への訪問意向など多角的な指標で評価することで、婚活事業の価値をより広く示すことができます。
3. オンラインとオフラインの連携強化
メタバース婚活・オンライン婚活はリアル婚活への「入口」として機能します。「メタバースで出会い→ビデオ通話でさらに交流→現地訪問ツアー→お試し移住」という段階的な関係構築のフローを設計することで、オンライン婚活での体験が実際の移住・定住につながる可能性が高まります。バーチャルイベント参加者に地域の特産品を送付するなど、リアルな接点を作る工夫も効果的です。
自治体でのメタバース婚活 ─ 導入から開催までの流れ
「やってみたいが、どこから手をつければよいか分からない」という担当者の声をよくいただきます。メタバース婚活は新しい手法に見えますが、実施フローは一般的なイベント事業と大きく変わりません。以下の6ステップを参考に、準備を進めてください。
ステップ1:目的とKPIの設定(開催の3〜4ヶ月前)
まず「なぜメタバース婚活を実施するのか」を明確にします。目的が曖昧なまま進めると、庁内稟議が通りにくく、事後評価もしにくくなります。設定すべき主なKPIは以下の通りです。 ・参加者数の目標(例:初回は男女各8〜12名)
・マッチング率の目標(先行事例では30〜60%台が多い)
・参加者満足度(アンケートの「また参加したい」割合)
・広域参加率(市外・県外からの参加者数)
・次回開催につながる改善点の収集数
「まずは小さく試す」という方針で、男女8名ずつ・計16名規模から始めた自治体が複数あります。初回は数値目標を厳しく設定しすぎず、「実施して課題を把握すること」自体を成果として位置づけると、庁内合意が得やすくなります。
ステップ2:庁内合意と予算確保(2〜3ヶ月前)
担当者が最初に直面する壁が庁内調整です。関係する部署(少子化対策・移住促進・広報・情報政策など)への事前説明と、予算の確保が必要になります。説明資料には以下を盛り込むと効果的です。 ・全国の先行自治体の実績データ(マッチング率・参加者数)
・なぜ従来のリアル婚活だけでは限界があるか(女性参加率・広域参加の困難)
・費用のおおまかな規模感と費用対効果の考え方
・地方創生交付金・少子化対策補助金との組み合わせ可能性
補助金・交付金の活用については、デジタル田園都市国家構想交付金(デジタル実装タイプ)など、DX・ICT活用の文脈でメタバース婚活が対象になるケースがあります。事業の位置づけ次第で少子化対策・移住促進・地域振興の各予算と組み合わせられる場合もあるため、財政・企画担当と早めに相談することを推奨します。
ステップ3:業者選定・企画設計(2ヶ月前)
業者選定では、実績・サポート体制・参加者の操作しやすさを確認します。とくに初開催の場合、当日の技術トラブルへの即時対応が運営の成否を左右するため、「当日サポートが含まれているか」「事前の操作練習に対応しているか」は必ず確認してください。 ・過去の導入自治体の数と類似規模の事例があるか
・スマートフォン・ブラウザのみで参加できるか(参加ハードルに直結)
・空間デザインのカスタマイズ対応(地域の観光資源・特産品の組み込み)
・個人情報の取り扱い方針とセキュリティ体制
ステップ4:集客・参加者募集(1〜2ヶ月前)
集客はオンライン婚活の成否を左右する最重要ステップのひとつです。全国の先行事例で効果が確認されている告知チャネルを以下にまとめます。 ・市報・広報誌への掲載(全戸配布の効果が高い)
・公式ホームページ・SNS(Instagram・Facebook・X)での告知
・既存の婚活登録者・メルマガリストへの個別案内
・飲食店・公共施設・道の駅へのチラシ設置
・都道府県の婚活支援センター・結婚応援サービスとの連携
「顔出し不要で自宅から参加できる」という特徴は、これまで対面婚活に踏み出せなかった層への強力な訴求になります。募集文に「アバターを使うので顔出し不要」「スマホで参加OK」と明記すると、反応率が上がる傾向があります。女性参加者の確保が課題になりやすい自治体ほど、この訴求が効きやすいことが全国事例から分かっています。
ステップ5:事前オリエンテーションと操作練習(1〜2週間前)
参加者がメタバース空間に不慣れな場合、操作に戸惑って本来の目的(出会い・交流)に集中できなくなるリスクがあります。多くの先行自治体では、本番前に15〜30分程度の操作説明セッションを設けることで、当日のトラブルを大幅に減らしています。 ・スマートフォンやPCでのアクセス手順の確認
・アバターの動かし方・チャット機能の使い方
・当日のタイムスケジュールの共有
・緊急連絡先(サポート担当)の案内 「事前準備さえしっかりすれば、当日はスムーズに進む」というのが多くの担当者の共通した感想です。
ステップ6:当日運営と事後評価・次回への反映
当日は司会進行・技術サポート・参加者フォローを役割分担して臨みます。業者が当日サポートに入る場合は、事前に緊急時の対応フローを確認しておきます。 終了後は参加者アンケートを必ず実施し、設定したKPIに対する結果を整理します。「よかった点」「改善点」「次回参加意向」を把握することで、次回開催の質が上がるとともに、事業報告・議会答弁の根拠資料にもなります。継続的に開催するほど参加者からの信頼が高まり、口コミによる自然な広がりも生まれます。
庁内稟議を通すための「根拠」と「費用対効果の考え方」
新規事業の稟議では「なぜメタバースか」「費用に見合うか」という問いに答える必要があります。全国事例から得られたデータと、費用対効果の考え方を整理します。
先行事例のKPIデータ一覧
以下は実際に報告されている数値です。稟議資料や議会答弁の根拠としてご活用ください。 【マッチング率】
・山形県庄内町:60%(男女各5名・3組成立)
・鹿児島県志布志市:50%(男女各4名・2組成立)
・大分県豊後大野市:約19%(16名参加・3組成立)
・千葉県「ちばメタ婚」第2回:73.7% 【広域参加】
・志布志市:県外からの参加者あり(地理的制約ゼロを実証) 【参加者の声(アンケート)】
・庄内町:参加者の約80%が「楽しめた」と回答
・豊後大野市:「楽しめた」「また参加したい」の声多数 一般的な対面型婚活イベントのカップル成立率は10〜20%程度とされており、メタバース婚活は同等以上の成果が出ているケースが多くなっています。
費用対効果の考え方
メタバース婚活の費用は、規模・カスタマイズ内容・サポート体制によって異なります。一般的には、会場費・スタッフ配置・交通費がかかる対面型イベントと比較して、コスト構造がシンプルになる傾向があります。 対面型イベントで発生する主なコスト(会場レンタル・装飾・飲食・スタッフ人件費・参加者の交通費補助など)のうち、多くはオンライン化によって削減または不要になります。一方でプラットフォーム利用料・運営サポート費が発生しますが、広域から参加者を集められることで「1人当たりの獲得コスト」が改善するケースもあります。 初回開催では「費用対効果の最大化」よりも「実施して課題を把握する」ことを優先し、2回目以降に集客・運営の効率を高めていく計画を立てることが実際的です。
補助金・交付金との組み合わせ
メタバース婚活事業は、以下のような補助金・交付金と組み合わせて実施できる可能性があります(活用可否は事業の位置づけや申請時期によって異なります。詳細は所管省庁または業者へご相談ください)。 ・デジタル田園都市国家構想交付金(デジタル実装タイプ)
・地域少子化対策重点推進交付金
・地方創生推進交付金(少子化・移住促進・地域活性化を目的とした事業)
・各都道府県独自の婚活支援補助制度 複数の事業目的(婚活支援+移住促進+地域PR)を組み合わせることで、複数の予算・補助金を活用できる場合もあります。
自治体担当者のよくある疑問・不安に答えるQ&A
初めてメタバース婚活を検討する担当者から寄せられる質問と、全国の事例から得られた回答をまとめました。
Q. 参加者の個人情報はどのように保護されますか?
A. V-expoでは参加者のアカウント情報・行動ログはセキュアな環境で管理されます。イベント主催者(自治体)は事前に参加者の本人確認・独身確認・年齢確認を実施したうえで招待URLを発行する運用が一般的です。メタバース空間内ではアバターでの参加となるため、顔・氏名・連絡先が第三者に直接露出しない設計になっています。個人情報保護方針・利用規約については業者との契約時に詳細を確認し、参加者への説明資料にも明記することを推奨します。
Q. 参加者がスマートフォンの操作に不慣れでも大丈夫ですか?
A. V-expoはブラウザのみで参加できるため、アプリのインストールは不要です。ただし、初めてメタバース空間に入る方は戸惑うケースもあります。事前に操作練習セッション(15〜30分程度)を設けることで、当日のトラブルを大きく減らせます。「当日の操作説明に集中しすぎて出会いの時間が少なくなった」という反省から、次回は事前練習を必須にした自治体もあります。
Q. 参加者が少ない場合でも開催できますか?
A. 少人数での開催は可能です。実際に男女各4名・計8名での開催事例もあります(鹿児島県志布志市)。むしろ少人数のほうが「1対1トークの時間が十分確保できる」「参加者同士が深く話せる」という面では利点もあります。ただし参加者数が少なすぎると、相性の合う相手を見つけにくくなるため、男女各6〜10名程度を目安に設計する自治体が多いです。
Q. 初回開催で失敗しないために最も大切なことは何ですか?
A. 全国の担当者に共通する答えは「集客と事前準備」です。プラットフォームの機能が良くても、参加者が集まらなければイベントは成立しません。告知は開催1〜2ヶ月前から複数チャネルで行い、特に「顔出し不要・スマホで参加OK」という訴求を前面に出すことで、これまで参加を躊躇していた層を取り込めます。また、業者のサポート体制を事前に確認し、当日の緊急連絡フローを決めておくことで、担当者も安心して運営に臨めます。
Q. 一度開催しただけで効果は出ますか?
A. 1回の開催でも一定の成果(マッチング・参加者の満足度・メディア掲載など)は期待できますが、継続的な実施によって効果は高まります。初回は「運営ノウハウの蓄積」「地域内での認知」「参加者のフィードバック収集」に価値があります。2回目以降は集客コストの低下・参加者の口コミ増加・運営の効率化が進み、費用対効果が改善する傾向があります。まずは年1〜2回の継続実施を前提に計画を立てることをお勧めします。
メタバース婚活の導入で注意すべきこと
メタバース婚活を実施する際は、参加者募集だけでなく、本人確認、年齢確認、独身確認、当日の進行設計、トラブル時の対応、個人情報の取り扱いなどを事前に整理しておく必要があります。
また、オンラインで完結させるのではなく、イベント後のアバターデート、個別相談、現地訪問、移住相談などにつなげる導線設計も重要です。
V-expoで実現できる自治体向けオンライン婚活
V-expoでは、自治体向けのオンライン婚活・メタバース婚活イベントの開催を支援しています。
アバターで参加できるメタバース空間の提供だけでなく、地域の観光資源や特産品を活かした空間設計、交流プログラムの設計、当日の運営サポート、参加者アンケートの取得まで、自治体の目的に合わせたイベント設計が可能です。
婚活支援だけでなく、移住促進、関係人口創出、地域PRと組み合わせた企画にも対応できます。
自治体婚活・地域婚活をオンラインで実施するなら
自治体や地域団体が婚活イベントを企画する際は、参加ハードルを下げながら、少人数トークや自由交流、マッチング希望の回収まで設計することが重要です。婚活VXでは、自治体婚活・地域婚活向けの企画、募集導線、当日運営まで支援しています。メタバース婚活の開催を具体的に検討している方は、サービスページをご確認ください。
まとめ
メタバース婚活は、移動負担・心理的ハードル・参加者不足といった従来型イベントの課題を補える手段です。
従来の婚活イベントが持つ「匿名性の欠如」「参加者不足」「地理的制約」といった課題を解決するだけでなく、地域の魅力発信・移住促進・産業振興という多面的な効果も期待できます。
全国の自治体でメタバース婚活・オンライン婚活の実績が積み上がりつつある今、このアプローチはもはや「先進的な実験」ではなく、「実績のある手段」へと進化しつつあります。
志布志市・豊後大野市・雲仙市・北杜市・千葉県など、各地で生まれているポジティブな成果は、どの地域でも再現できる可能性を示しています。
デジタル技術の進化と社会環境の変化は、私たちの「出会い」の形を変え続けています。
自治体がこうした変化を柔軟に取り入れ、メタバース婚活・オンライン婚活を戦略的に活用することで、持続可能な地域社会の実現に向けた、新たな一歩を踏み出すことができるでしょう。
人口減少時代におけるコミュニティの再構築には、従来の枠組みを超えた発想が求められます。メタバース婚活・オンライン婚活は、その先駆的な取り組みとして、日本の地方創生の新たなモデルケースとなる可能性を秘めています。
自治体向けのメタバース婚活・オンライン婚活イベントをご検討中の方は、企画段階からご相談いただけます。
V-expoでは、地域の魅力を活かした空間設計、交流プログラムの設計、当日の運営支援、参加者アンケートの取得まで、目的に合わせたイベントづくりをサポートしています。
「まずは実施イメージを知りたい」「予算感を相談したい」「移住促進や地域PRと組み合わせたい」という段階でも、お気軽にお問い合わせください。