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メタバース×ユニバーサルデザイン

メタバース×ユニバーサルデザイン メタバース×多様性イベント講演アーカイブ

#メタバース

#メタバース×ユニバーサルデザイン

#メタバース×多様性

2023.02.27


メタバース×ユニバーサルデザイン メタバース×多様性イベント講演アーカイブ

私は、株式会社m-Labでリードエンジニアをしております。濵池と申します。
どうぞよろしくお願いします。

今回はタイトルにあります通り、ユニバーサルデザインなメタバースということで最近、結構流行っているというか気になってる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

・ユニバーサルデザインと同じく流行りのメタバースをどう組み合わせていこうか
・メタバース上でのユニバーサルデザインとは何か?

みたいなお話をさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

早速、本題のユニバーサルデザインとは?というところから入らさせていただきます。

目次

ユニバーサルデザインとは?

ユニバーサルデザインなんですけれども、年齢、能力、状況、そういったものに関わらずに”ものを作り始める段階”からできるだけ多くの人が利用可能にするっていうのをユニバーサルデザインといっています。
よくあるこのバリアフリーと何が違うの?って話なんですけど、まずバリアフリーは、対象者が障害者や高齢者に限定されています。
他にも”ものを作ったあと”からそれをカバーするっていう意味合いで使われるのがバリアフリーです。
いろいろな利用者が使うっていうことを想定せずに作っちゃったから、後からバリアフリーにしようみたいな感じですね。

要するに後からカバーするんじゃなくて、後からカバーする必要がないような造りを最初から作りましょうねって言ってるのがユニバーサルデザインです。
なので、ユニバーサルデザインの方がバリアフリーよりも後から出たお話ですね。

ユニバーサルデザインの7原則についてはこちら

それでは、なぜ今ユニバーサルデザインを求めているのか?
ユニバーサルデザインへの関心というのが今、世界で日本で強まっています。

ユニバーサルデザインへの関心が高まる理由

その1 SDGs

1つ目は、皆さんご存知SDGsですね。
不平等をなくそうとか、住み続けられるまちづくりみたいなコンセプトとかが、公約というか全17個の中のいくつかに含まれてるんですけど、誰もが公平に使えるデザインを広げることで不平等を軽減するとか、高齢者でも障害を抱えていても、どのような人でも安心して暮らせる街で実現する。
SDGsっていうと、環境を守るみたいな印象が出てくる人が多いかもしれないんですけど、もちろんユニバーサルデザインみたいなテイストもSDGsの中に含まれています。

次に、こっちの方はもしかしたらあんまり知らない人もいるかもしれないんですけど、ムーンショット目標ですね。

その2 ムーンショット目標

要は国が掲げるムーンショット目標っていうのを内閣府が抱えているのですが、その中の一つにサイバネティックアバター生活というのがあって、2030年までに誰でも身体的能力とか認知能力、知覚能力っていうのを強化することができて、みんな平等に暮らせるようにしましょうねみたいな計画がムーンショット目標ということであります。

本当に内閣府のホームページで調べると出てくるので、見て興味がある人は見ておいて欲しいです。
内閣府のムーンショット目標はこちら

イベント画像1

というわけで、要はこれから世界規模で進んでいくのがメタバースであったりとか、ユニバーサルデザインっていうことです。

では、メタバースで解決できる課題についてお話していきます。

メタバースで解決

移動による負担を解決

まず、これはみなさんお分かりだと思うんですけども、移動する必要がなくなりますよね。
足が不自由だったりとか、住まいが都心部から離れてるとか、あとは夜遅くて交通手段がないとか、感染症が心配。
こんな感じの制限から一気に解放されます。

また、住まいが都心部から離れていると、せっかく参加したいイベントとか集まりがあるのに参加できないとか、東京で仕事をしてみたいけど、今は地方に住んでいるから東京まで面接しに行くのは難しいとか、そんなのがなくなりますね。

ルッキズムからの解放

2つ目、ルッキズムからの解放ということ。

自分の見た目が気になってコミュニケーションの場に行きたくないみたいなのも一気に解消されます。
メイクを落とした後とか、寝癖がついてますとか、そんな状態を気にしないで参加できるっていうのも強みですよね。

続いて、聴覚の補助が可能ということで、例えば対面で耳が聞こえない方は、手話とか筆談とかでコミュニケーションを取ると思うんですけど、メタバースだったら、こうやってお話ししてる内容をマイクが拾って文字起こしして耳が聞こえない人に見せれば、表示すればいいだけなんでリアルよりもだいぶ容易にコミュニケーションが取れると思います。

また、視覚の補助というのも可能になります。
例えば「右斜め前方何メートルに〇〇さんがいます」みたいな音声案内を流すことも可能です。
プログラム的に誰がどこに居るのかっていうのは、全部把握できていますので視覚を聴覚で補うというのが容易になりますし、目が見えない人でも怪我をする心配もありませんということもあります。

性別からの解放

あとは性別からの解放ということで。

男性が女性に、女性が男性になりきることも可能です。
最近は人気ユーチューバーとかでアバターが女性だけど、中身は男性みたいなシチュエーションっていうのは普通に受け入れられている状況なので、これもどんどん進行していくと思います。

ということで、メタバースっていう単位で全体で考えたときのユニバーサルデザイン、どんな障害が取り払えるのかという話をしたんですけど、ここからはV-expoのサービスの中で、どういうところでユニバーサルデザインに使われているか、意識されているかというのをお話します。

V-expoのユニバーサルデザイン

まずこのV-expoっていうのは、できるだけできる限り多くのユーザーが気軽に利用できることっていうのを大前提として開発しています。
例えば、今スマートフォンから入られてる方はわからないと思うんですけど、PCで入られている方は片手が不自由だったとしても操作ができるように、矢印キーだけで移動したり視点の変更をしたりっていうのができるようになっています。

その1 ユーザーが気軽に利用できる

ゲームとかの操作だと、左手で移動して右手でマウスで視点を変更するみたいな操作方法が多くて、今でもいろんなメタバースサービスありますけど、そういうゲーム的な操作方式選んでいるところも多いんですが、V-expoでは片手で気軽にポテチでもつまみながらでも操作ができるように、できるだけ簡単に動けるように、矢印キーで動くようになっています。

その2 盲目の人とかでも画面の構成がわかるようにする

盲目の人とかでも画面の構成がわかるように、HTMLでボタンなどを作成しています。

これ何かっていうと、ネイティブアプリと呼ばれているスマートフォンのアプリやPCのアプリでもそうなんですけど、読み上げ機能は基本的に対応していません。
なので、専用の画面を読み取って文字列を認識して読み上げるみたいなソフトを追加でダウンロードしないと読み上げができないんですけど、”HTML”だと基本的に盲目の方とかって、普段からニュース記事とか読む時に、ブラウザの表示されている文字を自動で読み上げてくれるっていういつも使っているソフトで利用することができます。

なので、過去に全盲のeスポーツプレイヤーの方に体験してもらったんですけど、そもそもワンクリックで入場できるっていう時点で、だいぶ敷居が低い。
なおかつ例えば、画面上にあるハートマークとかリアクションを読み上げてもらえるので、非常に体験としては使いやすいっていうお褒めの言葉を頂きました。

その3 ボタンに説明を入れる

ほかには、ウェブサービスとかゲームとかが不慣れな人、色の判別が苦手な人でもどういうことなのかが分かりやすいように、全部のボタンに説明をつけています。
ちょっとこの説明が邪魔だみたいに思う方もいらっしゃるかもしれないんですけど、念のための配慮して一緒に説明をつけてます。

最近ZoomとかGoogle Meetとか流行ってきてるので、このボタンを押せばマイクがオンだろうとか、この色だったらマイクがオン、オフだろうみたいなのがみなさんだんだんわかってると思うんですけど、そもそも使ったことない人とかって絶対わからないので、そのあたりにも配慮できるようにわざわざボタンに説明をつけてる感じです。

色の判別ですね。赤はオフ、緑がオンみたいなのって色の判別が困難な方はわからないので、ちゃんと現在の状態がわかるように文字をつけています。

その4 ワンクリックで入場できる

専用のゲーム機、高性能のPC、そういったものが不要で、誰でもワンクリックで入場できるように開発しています。

僕は小さい頃、中学一年生の時とかですかね?PSPが欲しかったんですよね。
モンスターハンターっていうゲームを友達とやりたかったんですけど、プチ貧乏だったんで買ってもらえなかったんですよね。

なので、それによって友達と遊べないみたいな状態になってたので、専用のゲーム機、今で言ったらPS5とかって5万円ぐらいしますよね。あと高性能のPC、ゲーミングPCとかだと15万以上しますよね。
そういったものがなくても、割と性能としては低めのパソコンであったり、スマートフォンであったりしても、この会場で動き回ったり入場したりすることができる、使用することが出来るっていうところを念頭において作っています。
なので、経済的に誰かを省くみたいなのは絶対にやらないようにしています。

発展途上国とか、家庭の経済格差とかで参加できないみたいなのがあったらそれをなくすことができます。

その5 大人数が同じ空間に入場できる

人数に縛られることなく様々なイベントが開催できるように、かなりの大人数が同じ空間に入れるっていうところに重きを置いて作っています。
今、僕がウォッチしているいろいろなメタバースサービスの中でも、おそらくV-expoはトップレベルに大人数が入れます。
どのくらいかっていうと、最大1000人程度入れます。

大体どこのメタバースサービスも上限が最大でも120人ですよとか、平均的には20人30人ぐらいが多いんですけど、V-expoは超大人数が入れるようにしています。
メタバースでライブイベントとかやりたいけど、20人とか100人とかしか入れないみたいなイベンターさんとか、企業の悩みっていうのを解決するようになってます。

その6 低価格

大企業だけじゃなくて、個人でも利用ができるように、ほかのメタバースよりも安価にイベントが作れます。
おそらく1/10ぐらいの価格設定だと思います。
なんかちょっと高めの会議室を借りようみたいなぐらいの金額で利用ができますので、ぜひともV-expoと調べてみてください。

ユニバーサルデザインのメタバースの今後

ブレインマシンインターフェースっていうのがあるんですが、脳と機械を直接的に繋ぐ最先端技術、これをイーロン・マスクさんが関わっているニューラリンク社が開発してます。
半年以内に人に移植する臨床試験が始まるぐらいすぐそこまで実用化が来ているのかなって思います。
そもそもこれは何ができるかというと、お猿さんの頭の中にブレインマシンインターフェースを埋め込んで、頭で考えただけでゲームやるみたいなのがニュースで流れていました。

要は、手が使えない足も動かないみたいな人でも頭で考えることで、画面の操作ができたり、動き回ったりすることができるという可能性を広げてくれています。
これがどんどん進化して行くと、最終的にはフルダイブ型って呼ばれる、まるで自分がその空間に本当にいるかのような感覚を味わうことができるという技術につながっていくのかなって思ってます。

最後に

最後に、V-expoのユニバーサルデザインの今後ってことで、ここはさくっとお話するんですけど、話してる内容の字幕機能をつけたりとか、足音機能、衝突の機能、これは目が見えない人が音によって、ゲームが今どういう状態になってるのかっていうのを判別しながらプレイをするみたいな機能ですね。
ポケモンとかでもそうなんですけど、壁にぶつかるとドンドンドンってぶつかってる音がするので、これによって判断するという機能ですね。
あとは牽引機能ってあるんですけど、私について来てってボタンを押してそのユーザーに対して何かしらのアクションを行うと、そのユーザーを自分について来させることができるみたいな機能みたいなのをつけようかなって思ってます。
あと、オブジェクトの読み上げ機能。これはさっきちょろっと出した、右斜め何メートルに誰がいますよ?みたいな。そういう読み上げ機能を付けたいなとかも思ってます。

これで私の発表を終わらせていただきます。
ありがとうございました。

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