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#メタバースとは?
#国内の活用事例
2023.09.12
メタバースは、ゲームやビジネスなど様々なシーンで利用されており、国内・海外の企業が様々なタイプのメタバースを提供しています。種類が多いこともあり「どのメタバースを利用すれば良いのか分からない」「まずはメタバースを体験してみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、ビジネスやゲームなどの目的別におすすめのメタバースプラットフォームを紹介していきます。メタバースを利用する際に必要な準備、始め方についても解説しますので、ご参考にしてください。
目次
はじめに、メタバースの意味や由来について解説します。メタバースとは、「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」を合わせた造語であり、インターネット上に存在する仮想空間のことを指します。
メタバースを利用するユーザーは、アバター(デジタル上のキャラクター)を通じて、他の人と交流したり、ゲームをしたりなど、様々な活動を行えます。
メタバースは最新技術のイメージが強いですが、メタバースの概念は昔から存在していました。メタバースという言葉が最初に登場したのは、1992年に発表された「スノウ・クラッシュ」という小説の中で描かれたのがきっかけと言われています。
メタバースとよく似ている言葉として、「VR」や「AR」があります。VR(Virtual Reality=バーチャル・リアリティ)とは、 360度の立体映像や音響などを体験できる仕組みを指します。ゲームや映画などの分野で活用されており、VRゴーグルやヘッドセットなどを使って、没入感のあるサービスを楽しむことが可能です。「仮想現実」とも呼ばれています。
AR(Augmented Reality=オーグメント・リアリティ)とは、現実世界にデジタル情報を付加し、現実世界が拡張したかのように感じさせる技術を指します。現実世界と仮想世界を重ね合わせている形であるため「拡張現実」とも呼ばれています。
メタバースは「仮想空間そのもの」を指しており、VRやARは「仮想空間を体験するための技術や手段」のことを指しています。ただし、VRやARがなくてもメタバースを体験することは可能です。
メタバースは仮想空間内で以下の活動を楽しむことができます。
・他のユーザーとコミュニケーションを楽しむ
・イベントの開催・参加
・バーチャルオフィスとして利用する
・ゲーム
・自分好みのメタバース空間・部屋を作る
・NFTの売買
メタバースはゲームでの利用だけでなく、近年ではビジネスで活用するケースも多く見られます。
メタバースでは、仮想空間上に現実世界と同じような体験を得られる空間を作り出せるのが魅力です。たとえば、メタバース空間内で音楽フェスなどを開催することで、現場に行かなくても臨場感を味わえます。
このように新たなユーザー体験を創出したり、メタバースを利用して新たなビジネスを創出したりなど、メタバースを利用してこれまでにはなかった体験を味わうことができるのです。
近年、多くの企業がメタバースのプラットフォーム(土台・基盤)を提供しています。ここからは目的別におすすめのメタバースプラットフォームを紹介していきます。
ビジネスでメタバースを活用したいと考えている企業におすすめなのが、以下のプラットフォームです。
・V-expo
・HIKKY
・ZIKU
それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。
「V-expo」は、株式会社m-Labが提供しているメタバースサービスです。
PC・スマホのブラウザからで使うことができ、懇親会や交流会、講演会、展示場など、幅広い用途で利用できます。また、1000人規模のホールやskyパーク、ギルドホールなど、様々なタイプの会場を利用できるのも魅力です。
V-expoでは、メタバースを利用したことがない企業がスムーズに利用できるように導入準備から本番当日の運営まで、手厚いサポートを実施しています。
「HIKKY」は、株式会社HIKKYが運営・提供しているメタバースです。
世界最大のVRイベントである「バーチャルマーケット」の主催や、VR LIVE事業、Vket Store事業など、多くのサービスを提供しています。完全オーダーメイド型で様々なメタバースイベントをプロデュースしています。
また、バーチャルマーケットは、企業やクリエイターが様々な商品を販売・購入したり、イベントやゲームを楽しんだりなど、多種多様なメタバースを体験できるイベントとなっています。大規模なメタバース/VRイベントとして、国内外から注目を集めています。
「ZIKU」は、株式会社ジクウが運営・提供しているメタバースです。
ZIKUは、メタバースイベントの開催に適したサービスとなっており、低価格で臨場感のあるオンラインイベントを実現できます。たとえば、ウェビナーや展示会、企業向けのオンラインイベントなどで活用できます。
豊富なブースタイプが用意されており、イベント開催を支援する機能が充実しているのが魅力です。
続いて、メタバースのゲームを楽しみたいという方向けにおすすめのメタバースを3つご紹介します。
Robloxは、アメリカのRoblox社が提供しているオンラインゲームのプラットフォームです。
仮想空間でアバターを通してほかのユーザーと交流でき、アドベンチャーやアクションなど様々なジャンルのゲームを利用できます。これまでに5000万本以上ものゲームが公開されており、基本的に無料でプレイすることが可能です。
Robloxはプレイするだけではなく、ゲームを作りたい人にもおすすめです。「Roblox Studio」というソフトを使えば、自分でオリジナルのゲームを作成できます。
TheSandboxは、ブロックチェーン技術を基盤としたゲームプラットフォームです。
ユーザーは仮想空間内でアバターや武器などのアイテムを売買したり、仮想空間上の土地を売買したりできます。仮想空間上に存在する土地は「LAND」として販売されており、LANDをレンタルして賃貸料を得たり、売却したりすることも可能です。
TheSandboxは、ソフトバンクグループが105億円もの出資をしたことでも大きな話題となりました。
Decentralandは、イーサリアムブロックチェーンをベースにしたVRプラットフォームです。
プラットフォーム上の土地・アイテムを売買したり、ユーザー自身が自由にコンテンツを作成したりすることも可能です。仮想通貨のマナ(MANA)を使って、アイテムの購入やイベントの参加などを行えます。
Decentralandでは、DAO(自律分散型組織)による運営を行っており、ユーザーの意思に基づいた運営を実現しています。
身近な人とコミュニケーションを楽しみたい方向けにおすすめのメタバースは以下の3つです。
・cluster
・VRChat
・REALITY
それぞれのメタバースの特徴について解説します。
clusterは、公開されているメタバースの世界を散策したり、イベントや音楽ライブなどにも参加したりできるメタバースサービスです。
3Dアバターを選んでバーチャル空間に入り、スマホからでも手軽に他のユーザーとのコミュニケーションを楽しめます。
clusterでは、他にも「バーチャル渋谷」や「バーチャル原宿」、「バーチャル丸の内」などのプラットフォームも公開しており、初心者でも手軽にメタバース空間を体験できるプラットフォームとして人気を集めています。
VRChatは、無料で遊ぶことができるソーシャルVRアプリです。
VRChat内には、無数のメタバース空間(ワールド)が用意されており自分の好みの空間で自由に遊べます。また、3DCG開発ソフトを使ってメタバース空間を自作することも可能です。
VRChatでは展示会や販売会など、様々なバーチャルイベントが多く開催されています。
REALITYは、スマホ専用のライブ配信アプリです。
REALITYでは、配信者・視聴者が自分のアバターを作成して、ライブ配信やコミュニケーションを楽しめます。自分好みのアバターを作ることができ、顔バレせずにライブ配信を楽しむことが可能です。視聴者と配信者の距離感が近く、様々な形のライブイベントを共に楽しめます。
メタバースの中には、アイテムや土地を売買することで収益化できるものもあります。収益化したい方向けにおすすめなのが、以下の3つのメタバースです。
Axie Infinity
ZEPET
Everdome
それぞれの特徴について解説していきます。
Axie Infinityは、ブロックチェーンを利用したNFTゲームです。
Axie(アクシー)と呼ばれるモンスターを戦わせる対戦型のゲームとなっており、対戦成績に応じてSLP(Smooth Love Potion)という通貨を獲得できます。このSLPはビットコインなどの仮想通貨と交換できるため、ゲームをプレイしてSLPを獲得することによって、生計を立てている人もいるほどです。
Axieは遊びながらお金を稼げるNFTゲームとしてベトナムでローンチされており、フィリピンなどの東南アジアを中心に人気を集めています。
ZEPETは、韓国発の自分そっくりのアバターが作れるアプリです。
ユーザーの顔写真を基に簡単に3Dアバターを作成でき、メイクや着せ替えなども楽しめます。さらに、3Dアバターの髪型・体型などを自由にカスタマイズでき、ZEPETO内でデジタルアイテムとして制作・販売することも可能です。他にもボイストークや写真撮影、ゲームなども楽しめます。
Everdomeは、火星が舞台となっているメタバースプラットフォームです。
現実と近い超美麗なグラフィックが特徴であり、クオリティーの高いメタバースサービスとなっています。Everdome内では、NFTを利用して土地・建物の売買や、土地をレンタルして収益を得ることが可能です。
アバターの作成には3Dスキャン技術が使用されており、美麗なグラフィックを実現しています。
今回は、おすすめのメタバースプラットフォームを目的別に紹介しました。今回紹介したメタバースプラットフォームは、以下の12個です。
メタバースは日々アップデートされており、今後も魅力的なメタバースプラットフォームが増えていくでしょう。今回紹介したメタバースの中で気になるものがあれば、ぜひ試してみてください!
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