#メタバース
#メタバースとは?
#国内の活用事例
2023.09.12
近年、世界中の企業から注目されている「メタバース」。メタバースは、ビジネスやイベントなどで利用できるものや、収益化を目的としたもの、ほかのユーザーとの交流を楽しめるものなど、様々なタイプがあります。メタバースを試してみたいと考える人の中には、「どのメタバースを選べば良いのか?」「何を基準に選べば良いのか?」といった疑問・悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、メタバースの選び方や比較ポイントについて詳しく解説していきます。メタバースを利用する際に必要な準備や利用する上での注意点についても解説しますので、ぜひご参考にしてください。
VRとの違いって?
なぜ注目されてるの?
なにができるの?
目次
メタバースとは、「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」を合わせた言葉であり、インターネット上に作られた仮想空間のことを指します。メタバースでは、アバターを介して仮想空間内で他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、様々なイベントを楽しんだりすることが可能です。
メタバースと共に「VR」というワードもよく聞くようになりました。ここでは、メタバースとVRの違いについて解説します。
VR(Virtual Reality=バーチャル・リアリティ)とは、 360度の立体映像・音響などを体験できる仕組みのことです。VRは、ゲームや映画などの分野で主に活用されており、VRゴーグルやヘッドセットなどのVR製品も世の中に普及してきました。
つまり、メタバースは「仮想空間そのもの」であり、VRは「仮想空間を体験するための技術や手段」のことを指しています。
近年では日本政府や大手企業などが、メタバースの利便性や将来性の高さに注目し、メタバース普及に向けて様々なプロジェクトに取り組んでいます。たとえば内閣府では、メタバースやAI、ロボットなどの最新テクノロジーと共存した社会を実現するための「ムーンショット計画」が立てられています。
そのため、メタバース内で仕事をしたり、イベントを開催したりすることが今後日常的に行われる社会が実現する可能性は十分にあると言えるでしょう。
メタバースの利用方法は幅広く、たとえば仮想空間内で以下のような活動を行えます。
・他のユーザーとコミュニケーションを楽しむ
・メタバースイベントの開催・参加(企業の説明会やセミナー、懇親会など)
・バーチャルオフィスとしての利用
・メタバース内でゲームを楽しむ
・オリジナルのメタバース空間・サービスを開発する
また、メタバースはプラットフォームごとに目的や搭載機能が異なります。メタバースを導入したい場合、まずはどのような目的で利用したいのかを明確にし、目的に適したメタバースを選ぶことが重要です。
ここでは、メタバースの選び方や比較ポイントについて解説します。具体的なポイントは以下の4つです。
・利用目的や用途に適しているかを確認する
・利用できる人数・料金を確認する
・利用しやすいかどうかを確認する
・カスタマイズ性が高いかどうかも確認する
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
前述した通り、まずはメタバースをどのような目的で利用するのかを明確にしましょう。その上で目的・用途に適したメタバースを選定します。
加えて、どのような目的で使われているのかや、どの企業が利用した実績があるのかも確認しておくことをおすすめします。利用を検討しているメタバースサービスのページに「導入実績」などの項目があれば、そのページを参考にすると良いでしょう。
次章で目的別におすすめのメタバースを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
次に、利用できる人数と料金を確認しましょう。メタバースは利用する機能や開催したいイベントの内容などによって、料金が変わってきます。また、単発で利用するのか、中長期的に利用するかなどによっても料金は変動するでしょう。そのため、まずはお見積もりやご相談をするのがおすすめです。
続いて、利用しやすいかどうかなど、操作性の部分も確認しておきましょう。メタバースをこれまでに導入したことがない場合、どのように操作すればよいのかイメージがつきにくいと思います。無料トライアルなどがあれば、まずは導入する前に一度操作感を試すことをおすすめします。
メタバースを利用してイベントを開催したり、オリジナルのメタバース空間を作ったりする場合、カスタマイズ性が高いかどうかも確認しましょう。どのようなタイプの部屋・アバターが用意されているかを見ておくことで、イメージ通りのメタバース空間を作れるかどうかを判断しやすくなります。
ここからは、目的別におすすめのメタバースプラットフォームを紹介します。メタバースでゲームをしたい人におすすめなのが、以下の3つです。
・Fortnite
・Roblox
・Axie Infinity
それぞれ解説します。
Fortnite(フォートナイト)は、アメリカのゲーム会社であるEpic Gamesがリリースしたオンラインゲームです。
Fortniteは、WindowsやPlayStation 4/5、Nintendo Switch、Androidなど、様々なプラットフォームで楽しめるのが特徴です。また、以下のゲームモードがあります。
・バトルロイヤル
・パーティロイヤル
・クリエイティブ
この中でも特にバトルロイヤルの人気が高く、島などの限られたバトルフィールドの中で武器やアイテムなどを駆使しながら、最後の1人を目指していきます。
Fortniteは、主要モードのバトルロイヤル、クリエイティブは基本無料で遊べます。また、ボイスチャット機能でゲーム内で話しながら遊ぶこともでき、離れた場所にいる友人と共にコミュニケーションを取りながらゲームを楽しむことが可能です。
豊富なブースタイプが用意されており、イベント開催を支援する機能が充実しているのが魅力です。
Robloxは、世界中で絶大な人気を誇っているゲーミングプラットフォームです。
Robloxでは、ユーザーがRoblox内のゲームをプレイしたり、オリジナルゲームを開発したりすることができます。世界中のユーザーに対し、自身で作ったゲームをプレイしてもらうこともでき、課金などの設定も可能です。
ゲームをプレイするだけでなく、開発することもできる点がRobloxが人気を集めている大きな要因だと言えるでしょう。「Roblox Studio(ロブロックス・スタジオ)」を使用すれば、オリジナルゲームの開発・配信などを手軽に行うことができ、近年ではプログラミング学習としても活用されています。
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)は、特に東南アジアなどで人気が高いNFTゲームです。
多くのNFTゲームの中で特に人気が高いゲームであり、1日のアクティブユーザー数が280万人を超えるほどの大きな盛り上がりを見せた日もありました。ゲーム内では、SLP(Smooth Love Potion)という通貨を獲得でき、ビットコインなどの仮想通貨と交換することで収益化することもできます。フィリピンなどではAxie Infinityで生計を立てている人もいるほど、高い人気を誇っています。
メタバースをビジネスで利用したい人には、以下の3つがおすすめです。
・V-expo
・ZIKU
・CYZY SPACE
V-expoは、株式会社m-Labが提供しているメタバースです。
V-expoは、懇親会や交流会、講演会、展示場など、様々なイベントで利用できます。また、1000人規模のホールやskyパーク、ギルドホールなど、様々なタイプの会場を利用することが可能です。
V-expoは、パソコンやスマートフォンなどのWebブラウザからいつでもアクセスすることができます。仮にメタバースを利用したことがない企業であっても、スムーズに利用できるように導入準備から本番当日の運営まで手厚いサポートを実施しているのも魅力です。
V-expoのイベント事例については、以下のページをご覧ください。活用事例
「ZIKU」は、株式会社ジクウが運営・提供しているメタバースです。
ZIKUは、ウェビナーや展示会、企業向けのオンラインイベントなど、メタバースイベントに適したサービスとなっています。豊富なブースタイプが用意されており、低価格で臨場感のあるオンラインイベントを実現できます。
CYZY SPACEは、オンライン展示会やバーチャルショールームなどを開催できるメタバースサービスです。
パソコンやスマートフォンなどのブラウザから利用でき、1,000人規模のイベントや展示会を開催できます。空間やアバターのカスタマイズも可能であり、ChatGPTとも連動できるAIコンシェルジュやアバターも利用可能です。
CYZY SPACEでは、イベント開催に欠かせない3D音声会話やチャット、ビデオ通話、PC画面の共有機能などの機能も搭載しています。
メタバース上で他のユーザーとコミュニケーションを取りたい、交流を楽しみたいと考えている方には、以下のメタバースがおすすめです。
・cluster
・XR World
・DOOR™
clusterは、初心者でも手軽にメタバース空間を体験できるプラットフォームです。
3Dアバターを選んでバーチャル空間に入り、スマホからでも手軽に他のユーザーとのコミュニケーションを楽しめます。ほかにも公開されているメタバースの世界を散策したり、イベントや音楽ライブなどにも参加したりなど、様々な形でサービスを楽しむことが可能です。
clusterは、「バーチャル渋谷」や「バーチャル原宿」なども開発しており、初心者でも手軽にメタバースを体験できます。
XR Worldは、NTTドコモが提供しているメタバースです。
XR Worldは、専用デバイスやアプリが不要でパソコンやスマートフォンなどから手軽に利用することができます。基本的に無料で遊ぶことができ、dアカウントでログインすれば、XR World内で開催しているライブなどのスペシャルコンテンツを楽しむことが可能です。
DOOR™は、株式会社NTTコノキューが提供しているXRプラットフォームです。
DOOR™は、専用アプリ不要でブラウザからアクセスでき、パソコンやスマートフォンなどから誰でも気軽に使えるのが特徴です。アバターを介して他のユーザーとコミュニケーションをとったり、オリジナルのメタバース空間を作ったりできます。 さらに、イベント会場としての利用やライブ配信なども可能です。様々な目的で利用できるメタバースとして、高い人気を誇っています。
メタバースを適切に利用することで、以下のようなメリットを得られます。
・現実世界では味わえない仮想空間で活動できる
・オンラインコミュニケーションをさらに楽しめる
・新たなビジネスチャンスにつながる
それぞれのメリットについて、解説していきます。
メタバースは他のユーザーと同じ空間を過ごすため、一体感や臨場感を共に味わえるメリットがあります。メタバースならではの没入感・特別感があるため、リアルな世界ではできない体験ができるでしょう。
メタバースでは、メタバース空間内で自分の作品を作成し、それを売買したり、収益を得たりすることも可能です。現実世界のような制約を受けずに、様々な活動を自由に行えます。
メタバースは音声以外にも、アバターの身振りや手振りなどでコミュニケーションをとることができます。実際に会って話しているかのような感覚で会話できる点もメタバースのメリットの一つです。たとえばZoomなどのWeb会議システムの場合、一方的に話す時間が多くなり、話を聞いている時間の方が多くなりがちです。
メタバースでは自由に会話でき、ユーザー同士が自発的にコミュニケーションを取れるようになります。
メタバースは、新たなビジネスを展開したり、新しい仕事を生み出したりなど、仕事の幅を広げるきっかけにもなります。特にメタバースを活用したオンラインショッピングなどは、リアル店舗と近い形で店員と会話をしたり、値段交渉を行ったりできます。顧客側、店舗側どちらにとってもメリットが大きく、新たなショッピング体験を生み出せるでしょう。
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